こんにちは、NASHIMIDORIです。
今回の記事は、もしあなたが次の3つのケースのいずれか当てはまるなら、きっと役に立つものです!
・勉強の記憶力を高めたい
・やる事が多すぎて頭がパンクしそう
・最近好きな人にフラれたばかりだ
上記の3つに共通して使える、「ツァイガルニク効果」をご紹介します。
本記事を簡単にまとめると、
1.【中途半端】がキーワード、ツァイガルニク効果とは?
2.勉強は【キリが悪いところ】でやめると記憶力アップ!
3.【やる事リスト】で頭の中をリフレッシュ
4.【区切り】をつけないとその恋は一生引きずる
となります。
それでは行きましょう。
【中途半端】がキーワード、ツァイガルニク効果とは?
さっきから、ツァイガルニク効果って言っているけど何それ?
と思った人もいるのではないでしょうか。
簡単に言えば、「人は中途半端の状態にあることの方が、すでに完了していることよりも思い出しやすい」という心理現象です。
人は中途半端な状態にあることは、気になって仕方ないということです。
日常の中で言えば、
- 最終話まで見終わったドラマやアニメより、まだ途中のドラマやアニメのほうが気になっちゃう。
- 友人が相談を持ち掛けられたが、「あ、やっぱ、話したくない!」って言われて、余計に気になっちゃう。
- お笑い番組を見ていたら、すごくいいところで、「この後、○○が大暴走!!続きはCMの後で!」とナレーションが入り、お風呂に入らないといけないけど、CMが終わるまで待っちゃう。
みたいな感じです。
意識して探してみると、これ以外にもたくさん見つかるので、ご自身でも探してみてもいいかもしれません。
僕の場合だと、動画配信サービスで全話公開されているアニメってあると思うんですけど、「今日は1話だけ見よー」って見始めて、結局その日に最終話まで見てしまうことがあります。
これだけ強力な「ツァイガルニク効果」を利用しない手はありません!
ということで、次は、「ツァイガルニク効果を利用した勉強法」をご紹介します。
勉強は【キリが悪いところ】でやめると記憶力アップ!
勉強の記憶力を高めたい!
そんな人におすすめなのが、「キリの悪いところで勉強を終わりにする」というテクニック。
記憶は何度も繰り返すことで定着されていくため、勉強においても「復習」が大事なのは言うまでもありません。
そこで、使えるのが「ツァイガルニク効果」。
人は中途半端な状態にあることは気になって仕方ないということは、先ほど話した通り!
中途半端な状態で休憩をとることで、何度も思い出し、より記憶に定着しやすくなるのです。
数学の問題集をやるなら、単元ごとではなく、時間で区切る
例えば、あなたは数学の確率の勉強をしようと考えているとします。
その場合、「今日は確率の単元をやろう!」ではなく、「30分で進められるだけ進めよう!」と制限時間を設け、その時間で進められるだけやるようにしましょう。
そうすることで、「あともうちょっとでキリが良いところなのに―」状態で、終わることができます。
時間管理術として有名な、ポモドーロテクニックと一緒に使う
時間管理術として、ポモドーロテクニックは有名なので知っている人も多いでしょう。
知らない人のために、簡単に説明しておくと、「25分間タスクに集中し、5分間休憩するというサイクルを繰り返し行う」という方法です。
「25分間課題に集中し、5分間休憩する。」
ポイントは、休憩時間の5分間で、携帯で動画を見るのではなく、出来れば目を閉じて何もしないこと!
こうすることで、より記憶が定着し、前の問題が途中なので、答えが気になり、次の25分も取り組みやすくなります。
中途半端を逆手にとって記憶力を高める方法をご紹介しました。
当たり前ですが、中途半端なものがたくさんあると、そのすべてが気になり、「やる事多すぎ!」となって、頭がパンクしてしまうわけです。
そこで、次は、「やる事リストを使ったリフレッシュ法」をご紹介します。
「仕事を家にまで持ち帰りたくない!」、「休日はしっかり休息を取りたい!」という人にも役立つはずです!
【やる事リスト】で頭の中をリフレッシュ
やる事が多すぎて頭がパンクしそう。。。
そんな人におすすめなのが、「やらなきゃいけないことを一度紙に書き出す」というテクニック。
人は、どうしても「ツァイガルニク効果」によって、進行中のタスクが気になってしまいます。
例えば、自分が以下のような1日を過ごしているとイメージしてみてください。
午前中はタスクAをやっていたけど、途中でタスクBの方が締め切りが近いことに気づき、タスクBをやり始める。
午後は、大事な会議があるのでそれに参加しなければいけない。
午後の大事な会議の間、あなたは午前中に手を付けたタスクAとタスクBのことが気になっているはずです。
まだ、2つのタスクなら何とかなるかもしれませんが、3つ、4つと増えれば、大事な会議も上の空になり、「自分、やる事多すぎじゃない??」と頭がパンクしてしまいます。
それぞれの目標の対立を防ぐ
目の前のやっていることに集中するため、中途半端な状態のタスクに1区切りつけなければいけません。
そこで、「やらなきゃいけないことを一度紙に書き出す」ことをしてみてください。
実際、ToDoリストのように予定を書き出すことで、終わっていない中途半端のタスクに1区切りをつけることが出来ると研究でも分かっています。
その研究者らは、先の計画を立てることで、それぞれの目標が対立するのを防ぐことができ、他のタスクによって気が散ったり、邪魔されたりする可能性が減らせるといいます。
以上、やる事リストで頭のパンクを防ぐ!でした。
「頭がパンクしそう!」という人は、ぜひ使ってみてください。
また、「仕事を家にまで持ち帰りたくない!」、「休日はしっかり休息を取りたい!」という人にも役立つはずです!
【区切り】をつけないとその恋は一生引きずる
最後に、恋愛のお話です。
ここまで、「ツァイガルニック効果」を利用した勉強法、頭の中の整理法をご紹介してきましたが、この効果が「恋愛にどんな影響を及ぼすか」も何となく予想はつくと思います。
そう、中途半端に終わってしまった恋愛は、この「ツァイガルニック効果」によって、ずっと引きずってしまうのです。
中途半端に終わってしまった恋愛は、以下のような感じです。
- つい最近、急にフラれてしまった。もう復縁する可能性は無いらしい。
- ずっと片思いをしていたが、思いを伝えられずに卒業し、進路がバラバラに。
上記にもあるように、中途半端に終わってしまった恋愛には、片思いも含まれます。
好きだったんだけど、結局卒業でもその思いを伝えることが出来なかった、なんてことは良くある話だと思います。
思い出の品を処分するなど、「自分なりのやり方でいいので、区切りをつける」ことをおすすめします。
まとめ
今回は、ツァイガルニク効果とは?という話から、
- 勉強は【キリが悪いところ】でやめると記憶力アップ!
- 【やる事リスト】で頭の中をリフレッシュ
- 【区切り】をつけないとその恋は一生引きずる
の話をしました!
最後に
いかがだったでしょうか。
僕もツァイガルニク効果を利用した計画管理をよくしています。
最近では、「寝る前に明日のやる事を5つまで書き出してから寝ています」。
朝、何も考えずに作業を始められるので結構おすすめです。良かったら試してみてください!
ということで、本日は以上です。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
以下、参考文献を書いておきます。
- 『Consider it done! Plan making can eliminate the cognitive effects of unfilled goals』 J. Masicampo, Roy F. Baumeister (2011)